地価が下がり続けるデフレ経済に巻き込まれないために、
「 不動産を購入する前に、ぜひ知っておくべきこと 」
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知人から聞いた、都城市の住宅のお話である。
仕事の都合で転勤しなければならなくなった人が、3年前に3000万円で買った新築の住宅を、売却することになった。
(ここでは、頭金をいくらにしたとか、予備資金をいくら持っているとか、は考慮していない。)
この人が買う時は新築で売られていた住宅も、いったん、人が住んでしまうと、中古住宅として、かなり値下げして売りださなければならなくなった。
新車が中古車になると、いっきに、価格が下がるようなものである。
さらに、サブ・プライム・ショック後の、この不景気である。
このため、3000万円で買った住宅が、現在、半値の1500万円でも売れない。
(この人は、アメリカのサブ・プライム・ショックなど自分と直接は関係ないと思っていたのに、・・・と言うのである。)
この住宅には、まだ、2800万円以上のローンが残っている。
仮に、その住宅が、1500万円で売れたとしても、借金が、1300万円も残ってしまう。
いわゆる、「担保割れ」*である。
これでは、
”売るに売れない。”
( * ウィキペディアからの引用。 担保が十分に弁済能力をもたなくなっている状態を「担保割れ」と呼ぶ。
たとえば、不動産や株式(株券)を担保にした場合、これらの値段は変動しているので、値下がりが発生すると債務を完全に弁済できないことがある。
バブル経済崩壊による不動産価格の下落で担保割れとなった不動産担保が多くなり、貸し出した銀行など金融機関の不良債権増加の大きな原因になった。 )
どうしたら、いいだろうか、という相談である。
おそらく、このような不動産物件が、都城市内には、いくつもあるのではないだろうか。
私には、とても、うまい解決方法など、思いつかない。
ただ、今後、このような目に会わないように、
「不動産を購入する前に、ぜひ、知っておくべきこと」を、助言することだけはできそうだ。
そもそも、不動産の価格が、1980年代のように長期的に上昇していれば、このようなリスクを背負うことは少なかったはずである。
この場合のように、不動産の価格が、今後、どうなるのか(今後も下がり続けるのか、そのうち値上がりするのか)は、ひじょうに切実な問題である。
今後は、不動産の価格が、下がり続けることを前提に、住宅を購入しなければならないだろう。
その参考になりそうな本を、いくつか、紹介したい。
ここでは、今後、日本経済がどう変わり、不動産の価格がどう変わるのか、参考にできる本を集めてみた。
また、今後の生き方について、実際に、役立つ内容の本を、紹介したい。